子どもの絵の飾り方でおしゃれなインテリアに！賃貸でもできるアイデア

子どもの描く絵って、見ているだけで心が弾むようなエネルギーに満ちていますよね。

こんにちは、皆さんと一緒にアートの楽しさを探求したい、アザミです。

あの自由な線、思いがけない色の組み合わせ、その一つひとつに、その瞬間の感動や発見が詰まっているように感じます。

だからこそ、大切な作品としてお部屋に飾りたい、そう思うのはとても自然なことだと思います。

でも、いざ飾ろうとすると、「どうすればおしゃれに見えるんだろう？」「賃貸だから壁に穴は開けられないし…」といった悩みが出てくるのではないでしょうか。

気がつけば、素敵な絵が冷蔵庫にマグネットで無造作に貼られていたり、あるいは次の作品が描かれるたびに、古いものから順にしまい込まれてしまったり。

子どもの絵の飾り方には、実はたくさんの可能性があるんです。

少しの工夫で、お部屋のインテリアをぐっと素敵なものに変えてくれるんですよ。

それに、せっかくならフレームに入れてきちんと見せたいけれど、数が増えると大変そう、と感じるかもしれません。

大量に増え続ける作品を前に、どうやって収納すればいいのか途方に暮れてしまうこともありますよね。

この記事では、そんなお悩みを解決しながら、子どもの絵をもっと楽しむための飾り方のヒントを一緒に見ていきたいと思います。

壁を傷つけない方法はもちろん、100均のアイテムを上手に活用するアイデアや、増え続ける絵の保管方法まで、様々な視点から探っていきましょう。

あなたのお家だけの、特別なアートギャラリーを作るお手伝いができれば嬉しいです。

 

インテリアになる子どもの絵の飾り方の基本

壁をおしゃれに彩る飾り方のアイデア

子どもの絵を壁に飾る時、ただ貼るだけではなく、ちょっとした工夫で空間全体がおしゃれな雰囲気に変わると思いませんか。

私がアートを探求する中で感じるのは、作品とその周りの空間との調和がとても大切だということです。

これはプロのアーティストの作品に限らず、子どもの絵を飾る時にも同じことが言えるように感じます。

まず試してみてほしいのが、「テーマ」を決めて飾る方法です。

例えば、青色を基調とした絵ばかりを集めてみたり、動物の絵というテーマで揃えてみたり。

あるいは、特定の時期に描いた作品群をまとめて飾ることで、その頃の成長や興味が伝わってくるような、ストーリー性のあるディスプレイになります。

テーマを設けることで、雑然と見えがちな複数の絵に統一感が生まれ、洗練された印象を与えることができるんですよね。

次に、飾り方のレイアウトを工夫してみましょう。

例えば、中心に一番お気に入りの絵を飾り、その周りに他の絵を配置する「センター配置」は、視線が自然に集まり、まとまりやすいレイアウトです。

また、壁のラインや家具の高さに合わせて、絵の下辺や上辺を一直線に揃えて並べると、とてもすっきりとしてモダンな雰囲気になります。

逆に、大きさの違う絵をあえてランダムに、リズミカルに配置する「アシンメトリー配置」は、動きのある楽しい空間を演出してくれます。

大切なのは、壁全体を一つのキャンバスと捉え、絵を配置していく感覚かもしれません。

さらに、絵と絵の間の「余白」を意識することも、おしゃれに見せるための重要なポイントです。

作品をぎっしり詰め込みすぎず、それぞれの絵の周りに適度なスペースを持たせることで、一つひとつの作品が際立ち、見る人に窮屈な印象を与えません。

この余白が、まるで美術館の展示のような、落ち着きと品格を生み出してくれるのです。

最後に、ガーランドのように紐とクリップを使って飾る方法もおすすめです。

麻紐やカラフルなリボンに、木製の小さなクリップで絵を吊るして飾るだけで、カフェのような温かみのあるナチュラルな雰囲気になります。

この方法なら、季節や気分に合わせて手軽に絵を入れ替えられるのも魅力ですよね。

子どもと一緒に飾り付けをするのも、楽しいコミュニケーションの時間になりそうです。

これらのアイデアを参考に、ぜひあなたのお家の壁を、世界に一つだけのアートギャラリーにしてみてください。

賃貸でも安心な壁を傷つけない工夫

「子どもの絵を飾りたいけれど、うちは賃貸だから壁に穴を開けられない…」と悩んでいる方は、実はとても多いのではないでしょうか。

壁を傷つけることなく、美しい思い出をインテリアとして楽しむ方法はたくさんあるので、安心してください。

ここでは、賃貸住宅にお住まいの方でも気兼ねなく試せる、壁に優しい飾り方の工夫を一緒に見ていきましょう。

最も手軽で人気のあるアイテムが、「マスキングテープ」です。

ご存知の通り、マスキングテープは剥がすことを前提に作られているため、壁紙を傷つけにくいのが最大の特長です。

最近では、色や柄のバリエーションが非常に豊富なので、絵の雰囲気に合わせて選ぶ楽しみもあります。

例えば、絵の四隅をテープで留めるだけでなく、テープ自体を額縁のように見立てて絵の周囲をぐるっと囲むように貼ると、それだけで一つの作品のように見えませんか。

幅の広いテープを使えば、よりしっかりとしたフレーム感を演出できます。

次に紹介したいのが、「粘着タック」や「貼って剥がせる両面テープ」です。

これらは、ポスターなどを貼るために開発された製品で、壁にも作品にも跡を残さずに剥がせるものが多く市販されています。

粘土のようなタックは、小さくちぎって絵の裏の四隅に貼り付けるだけで、手軽に固定できます。

ただし、製品によっては長期間貼っておくと壁紙の種類との相性で跡が残る可能性もゼロではないため、まずは目立たない場所で試してみることをお勧めします。

もう少し本格的に、でも壁は傷つけたくない、という方には「ピクチャーレール」の設置も選択肢の一つです。

「え、レールを設置するのに工事が必要じゃない？」と思われるかもしれませんが、最近では、天井と床で突っ張るタイプの柱（ディアウォールやラブリコといった商品が有名です）を2本立て、その間に板を渡して、そこにピクチャーレールを取り付けるというDIYも人気です。

これならば、壁に直接釘を打つことなく、好きな位置にレールを設置でき、そこからワイヤーで絵を吊るせます。

高さを自由に変えられたり、複数の絵を飾れたりと、ディスプレイの自由度が格段に上がるのが魅力ですね。

また、壁に立てかけるタイプの「ラダーラック（はしご棚）」や、パーテーションを利用するのも賢い方法です。

そこにクリップで絵を留めたり、S字フックで小さな額を吊るしたりすれば、壁そのものを使わずにディスプレイスペースを生み出すことができます。

これらの方法を組み合わせながら、賃貸だからと諦めることなく、子どもの絵を飾る楽しみを見つけていただけたらと思います。

フレームに入れて作品みたいに飾る方法

子どもの描いた一枚の絵も、素敵なフレームに入れるだけで、まるでプロのアーティストが手掛けた作品のような特別な存在感を放ち始めます。

フレームは、単に絵を保護するだけでなく、その魅力を最大限に引き出し、インテリアとの調和を生み出すための重要な要素なんですよね。

ここでは、フレームを上手に使って、子どもの絵をアート作品のように飾る方法を探っていきましょう。

まず、フレーム選びがとても重要です。

どんなフレームを選べば良いか迷った時は、シンプルで細めのフレームを選ぶと失敗が少ないかもしれません。

白や黒、ナチュラルな木目調のフレームは、どんな絵の色合いやタッチにも馴染みやすく、絵そのものを主役として引き立ててくれます。

もし、インテリアに色を取り入れたい場合は、絵の中に使われている色の一つをフレームの色として選ぶと、全体に統一感が生まれておしゃれに見えます。

次に、「マット」の活用をおすすめします。

マットとは、絵とフレームの間に入れる厚紙の台紙のことです。

このマットがあるだけで、作品にぐっと奥行きと高級感が生まれます。

絵の周りに余白ができることで、鑑賞者の視線が自然と絵の中心に集まり、作品が引き締まって見える効果があるのです。

画材屋さんや額縁店、大きな文房具店などで手に入りますし、最近では100円ショップでもマット付きのフレームを見かけることがあります。

少し大きめのフレームを選んで、絵との間にマットを入れる、この一手間が驚くほどの違いを生み出します。

飾り方にも工夫をしてみましょう。

例えば、同じサイズ、同じ色のフレームを3つ用意して、横一列や縦一列に並べて飾ると、それだけで洗練されたアートコーナーが出来上がります。

中に入れる絵は、シリーズもののようにテーマを合わせても素敵ですし、全く違うテイストの絵を入れても、フレームが統一されているおかげで不思議とまとまって見えるものです。

また、大きさや形の違うフレームを組み合わせて壁に飾る「ギャラリーウォール」も、海外のインテリアのようでとてもおしゃれです。

配置のバランスを取るのが少し難しいかもしれませんが、床にフレームを並べてみて、全体の配置を決めてから壁に取り付けると失敗が少なくなります。

フレームに入れるのは、壁に飾るためだけではありません。

棚の上やサイドボード、机の上にさりげなく立てかけて置くだけでも、素敵なインテリアのアクセントになります。

イーゼル（画架）を使ってみるのも良いですね。

小さなサイズのイーゼルなら、場所を取らずに特別な一枚を飾ることができます。

フレームという魔法のアイテムを使って、子どもの自由な感性が光る作品を、お家の中で輝かせてあげてはいかがでしょうか。

100均アイテムのおしゃれな活用術

子どもの絵を飾りたい、でも「フレームをたくさん揃えるのはコストが気になる」「もっと気軽に楽しみたい」と感じることもありますよね。

そんな時に、私たちの強い味方になってくれるのが100円ショップのアイテムです。

最近の100均は、デザイン性が高く、アイデア次第で驚くほどおしゃれな飾り方ができるアイテムの宝庫なんですよ。

ここでは、そんな100均アイテムを使った、賢くて素敵な活用術をいくつかご紹介します。

まず、定番の「フォトフレーム」や「額縁」です。

100均といっても、サイズやデザイン、色のバリエーションは本当に豊かです。

シンプルな木製のフレームも、そのまま使えばナチュラルな雰囲気に、自分でアクリル絵の具などを使って好きな色にペイントすれば、オリジナルのフレームに早変わりします。

絵の雰囲気に合わせてフレームをカスタマイズする時間は、とても創造的で楽しいものですよ。

次に、意外なアイテムとして「ワイヤーネット（メッシュパネル）」が挙げられます。

壁に立てかけたり、専用のスタンドで自立させたりして、そこに「木製クリップ」で絵を挟んで飾るのです。

これなら、壁を一切傷つけることなく、たくさんの絵を飾ることができますし、レイアウトの変更も自由自在です。

季節ごとに飾る絵を変えたり、子どもの新しい作品が加わるたびに入れ替えたりするのも簡単ですね。

「コルクボード」もまた、子どもの絵の展示スペースとして非常に優秀です。

画鋲で留めるだけなので、手軽に作品を飾れます。

コルクボードのフレーム部分をマスキングテープや布でデコレーションすると、よりインテリア性が高まります。

子ども専用の掲示板として、「ここに飾っていいよ」とスペースを与えてあげると、創作意欲がさらに湧くかもしれません。

また、手芸コーナーにある「麻紐」や「リボン」と、文具コーナーの「クリップ」を組み合わせれば、手作りのガーランド飾りが完成します。

壁から壁へと紐を渡し、そこに絵を吊るすだけで、お部屋が温かい雰囲気のギャラリーになります。

誕生日パーティーなどのイベントの際には、その日のために描いた絵を飾るなど、特別な演出にも使えそうですね。

さらに、クリアファイルや硬質カードケースも活用できます。

絵をそのまま貼るよりも、一度ケースに入れることで、作品がピンと伸びて見栄えが良くなりますし、ホコリや汚れからも守ることができます。

ケースの縁に色付きのテープを貼れば、簡易的なフレームのようにも見せられます。

これらのアイテムを賢く組み合わせることで、コストを抑えながらも、愛情とアイデアの詰まった素敵なディスプレイスペースを作ることができるはずです。

100円ショップに足を運んで、「これは何かに使えないかな？」と探求する時間も、また楽しいものですよ。

 

増える作品もすっきり解決する子どもの絵の飾り方

大量の絵をどうする？飾り方のコツ

子どもの創作意欲は、時に私たちの想像を超えるものがありますよね。

毎日、あるいは毎週のように生み出される新しい作品たち。

その一つひとつが愛おしいけれど、「こんなにたくさんの絵、全部は飾れないし、どうしよう…」と、嬉しい悲鳴を上げている方も少なくないはずです。

大量の絵と上手に付き合いながら、飾り方を楽しむためのコツを一緒に考えてみましょう。

まず大切なのは、「すべてを同時に飾ろうとしない」という割り切りかもしれません。

美術館でも、収蔵しているすべての作品を一度に展示することはありませんよね。

それと同じように、お家にも「企画展」の考え方を取り入れてみるのはいかがでしょうか。

例えば、「今月のギャラリー」と称して、飾るスペースを限定し、定期的に作品を入れ替えるのです。

こうすることで、常に新鮮な気持ちで作品に向き合えますし、子ども自身も「今月はどの絵を飾ってもらおうかな？」と選ぶ楽しみが生まれます。

この「選ぶ」という行為は、子どもが自分の作品を客観的に見る良い機会にもなり、自己肯定感を育むことにも繋がるかもしれません。

次に、たくさんの絵を飾る場合は、飾り方にルールを設けると、雑多な印象になりにくいです。

例えば、前述したようにフレームを同じもので統一する、というのも一つの手です。

あるいは、絵をスキャナーやスマートフォンで撮影してデータ化し、小さくプリントアウトしてから、大きな一枚のボードにコラージュのように貼り付けていく方法もあります。

原画の迫力とはまた違った、たくさんの思い出が一望できる素敵なアートパネルが完成しますよ。

この方法なら、省スペースで多くの作品を飾ることが可能です。

「デジタルフォトフレーム」を活用するのも、非常に現代的で賢い方法です。

作品をデータ化してデジタルフォトフレームに入れておけば、スライドショー機能で次々と作品を映し出してくれます。

まるで生きているギャラリーのように、空間に彩りと動きを与えてくれるでしょう。

物理的なスペースを取らないので、玄関やリビングのちょっとした棚の上など、どこにでも置けるのが嬉しいですね。

また、飾る場所を家の中に分散させるという考え方もあります。

リビングだけでなく、廊下、子ども部屋、階段の壁、さらにはトイレなど、家の中には意外と「小さな展示スペース」が隠れています。

それぞれの場所の雰囲気に合わせて絵を選んで飾れば、家中が楽しいアート空間になります。

大切なのは、量に圧倒されるのではなく、量があるからこそできる楽しみ方を見つけることです。

定期的な入れ替え、ルールの設定、データ化の活用などを通じて、増え続ける素敵な作品たちとの暮らしを、より豊かなものにしていきましょう。

飾らない絵の賢い収納と保管アイデア

お気に入りの作品を飾る一方で、どうしても飾りきれない絵や、過去の作品はどんどん溜まっていきます。

これらの貴重な記録を、ただ段ボールにしまい込んでしまうのは、少し寂しい気がしませんか。

将来、子どもが大きくなった時に見返したり、あるいは自分自身の宝物として大切に残しておいたりするためにも、賢い収納と保管の方法を知っておくことはとても重要です。

まず、基本的な保管方法としておすすめしたいのが、「作品ファイル」を作ることです。

A3サイズなど、大きめの絵も入るクリアファイルブックやポートフォリオを用意し、そこに作品を一枚ずつ入れていきます。

こうすることで、作品が折れ曲がったり、汚れたりするのを防ぎ、本棚に立ててすっきりと収納できます。

作品の裏やファイルの余白に、描いた日付や年齢、その絵にまつわる子どもの言葉などをメモしておくと、後から見返した時の喜びが何倍にもなりますよ。

「この頃は、こんなことに夢中だったんだな」と、成長の記録としても非常に価値のある一冊になるはずです。

立体的な作品や、画用紙以外の素材に描かれた絵など、ファイルに収まらないものもありますよね。

そういったものは、作品ごとに一つの「思い出ボックス」にまとめて保管するのが良いでしょう。

ボックスは、湿気を防ぐためにプラスチック製のものなどが適しています。

作品同士が擦れて絵の具が移ったりしないように、一枚ずつ薄紙（酸を含まないアート用のものが理想ですが、なければクッキングシートなども代用できます）を挟んでおくと、より丁寧に保管できます。

保管する際には、防虫剤や乾燥剤を一緒に入れておくことも忘れないようにしたいですね。

また、すべての原画を保管するのが物理的に難しい、という場合も当然あると思います。

その場合は、「お気に入りの原画だけを残し、他は写真に撮って処分する」というルールを決めるのも一つの方法です。

少し寂しい決断に感じるかもしれませんが、大切なのは記録を残しておくことです。

処分する前には、子ども自身にも確認を取り、「この絵は写真に残して、新しい作品のために場所を空けようね」と、気持ちの整理をする時間を持つことが大切かもしれません。

収納場所としては、直射日光が当たらず、湿気の少ない場所が最適です。

押し入れやクローゼットの上段などが適しているでしょう。

定期的に中身を確認し、風通しをすることで、カビや虫食いを防ぐことができます。

ただしまい込むのではなく、愛情を持って整理・保管することで、子どもの作品は時を経ても色褪せない、家族にとってかけがえのない宝物であり続けるでしょう。

大切な作品をデータで残すという選択

子どもの作品は、その時々の成長や感情が映し出された、二つとない宝物です。

しかし、紙の作品は時間と共に色褪せたり、破れてしまったり、あるいは保管場所の問題で、残念ながら手放さざるを得ない状況も出てくるかもしれません。

そんな時に、非常に有効なのが「データ化して残す」という選択です。

物理的な制約から解放され、半永久的に美しい状態で作品を保存できるデータ化には、たくさんのメリットがあるんですよ。

データ化の最も簡単な方法は、スマートフォンのカメラで撮影することです。

最近のスマホは画質も非常に良いので、手軽に始めるには十分です。

撮影する際のコツは、作品が歪まないように真上から撮ること、そして、日中の自然光の下など、明るい場所で撮影することです。

影が入らないように、自分の立ち位置を工夫してみてください。

「LifePrint」や「フォトスキャン by Googleフォト」といった、書類や写真をきれいにスキャンするための便利なアプリもたくさんありますので、活用してみるのも良いでしょう。

より高画質で、正確な色を再現したい場合は、「スキャナー」を使うのがおすすめです。

家庭用のプリンター複合機に搭載されているスキャナー機能でも、十分に高品質なデータを作成できます。

スキャンすることで、光の反射や歪みを気にすることなく、平面の作品を美しくデジタルアーカイブにすることができるのです。

さて、データ化した作品には、どのような可能性があるのでしょうか。

まず考えられるのが、オリジナルの「デジタル作品集」や「フォトブック」の作成です。

たくさんの作品データを、一冊の本にまとめることができるサービスがあります。

年代順に並べたり、テーマごとに編集したりして、世界に一つだけの作品集を作ることができます。

これは、遠くに住んでいる祖父母へのプレゼントとしても、大変喜ばれるのではないでしょうか。

また、データがあれば、前述したようにデジタルフォトフレームでスライドショーとして楽しむこともできます。

他にも、マグカップやTシャツ、スマートフォンのケースなどに作品をプリントしてくれるサービスを利用して、オリジナルグッズを作るのも楽しいですね。

子ども自身が、自分の絵が実用的なアイテムになるのを見たら、きっと大喜びするに違いありません。

データの保管方法としては、GoogleフォトやiCloudといったクラウドストレージサービスを利用すると、パソコンやスマホが壊れてもデータが失われる心配がなく、いつでもどこでも作品を見返すことができて便利です。

フォルダを年代別や子どもの名前別に整理しておくと、後から探しやすくなります。

作品をデータとして残すことは、原画を手放すための寂しい選択ではなく、むしろ作品の楽しみ方を無限に広げる、積極的で創造的な選択だと言えるかもしれませんね。

アートとして楽しむ絵の活用方法

子どもの絵を、ただ「飾る」「保管する」というだけでなく、もっと積極的に「活用」して、日常の中にアートを取り入れてみるのはいかがでしょうか。

子どもの自由な発想から生まれた線や色は、時に私たち大人が思いもよらないような、素晴らしいデザインソースになることがあります。

その可能性を広げて、生活を彩るアイテムに変身させてみるのです。

一つのアイデアとして、作品の一部を「パターン（模様）」として捉えてみる方法があります。

例えば、絵の中に描かれた面白い形の図形や、独特な色の重なり部分をクローズアップして写真に撮ってみてください。

それをパソコンなどでリピートパターンに加工すると、オリジナルのテキスタイルデザインが出来上がります。

そのデザインデータを使って、布にプリントしてくれるサービスを利用すれば、世界に一つだけのクッションカバーや、エコバッグ、ポーチなどを作ることができます。

自分の描いた絵が、身の回りのものに変身するなんて、子どもにとって魔法のような体験だと思いませんか。

また、季節のイベントに合わせた活用も素敵です。

例えば、お気に入りの絵をスキャンして、パソコンで「Happy Birthday」などの文字を加えれば、オリジナルの誕生日カードが簡単に作れます。

クリスマスには、ツリーや雪だるまの絵を使ってオーナメントを手作りしたり、年賀状のデザインに活用したりするのも良いですね。

心がこもった手作りのアイテムは、受け取った人を温かい気持ちにさせてくれるはずです。

さらに、絵を切り抜いて、モビールやガーランドを作るという活用法もあります。

子どもが描いたキャラクターや動物、お花などを、絵の輪郭に沿って丁寧に切り抜きます。

それに糸を通して、木の枝やワイヤーリングから吊るせば、風に揺れる軽やかなモビールの完成です。

子ども部屋の天井から吊るせば、自分の描いたキャラクターたちが空を飛んでいるように見えて、想像力がかき立てられるかもしれません。

食卓を彩るアイテムとして活用するのも楽しいアイデアです。

絵をラミネート加工して、ランチョンマットやコースターを作ってみてはいかがでしょうか。

毎日の食事が、より楽しく、会話の弾む時間になるかもしれませんね。

このように、子どもの絵は、額に入れて飾るだけがすべてではありません。

素材として、デザインとして、そしてコミュニケーションのきっかけとして、私たちの生活の様々な場面で活用できる可能性を秘めています。

自由な発想で、アートとの暮らしをもっと楽しんでみましょう。

まとめ：自由な発想で楽しむ子どもの絵の飾り方

これまで、子どもの絵を素敵に飾るための様々な方法や、増え続ける作品との付き合い方について一緒に見てきました。

いかがでしたでしょうか。

子どもの絵の飾り方には、決まったルールや正解があるわけではない、ということを感じていただけたなら嬉しいです。

私がアートを探求していていつも思うのは、アートは専門家だけのものではなく、誰もが自由に楽しんでいいものだということです。

子どもの絵は、その最たるものかもしれません。

そこには、評価や常識にとらわれない、純粋な表現の喜びが溢れています。

だからこそ、私たち大人がその絵をどう扱うかにも、もっと自由な発想があっていいはずなのです。

壁に穴を開けられない賃貸住宅の制約も、マスキングテープや突っ張り棒といったアイテムを使えば、創造性を発揮するきっかけに変えることができます。

コストをかけられないという悩みも、100円ショップのアイテムを工夫することで、愛情のこもった手作りの温かみを演出する機会になります。

大量の作品に途方に暮れそうになったら、それは定期的に展示を入れ替える「我が家だけの美術館」の館長になるチャンスかもしれませんし、データ化して新しい作品に生まれ変わらせる楽しみの始まりかもしれません。

大切なのは、子どもの作品に敬意を払い、その存在を生活の中でどう楽しむか、という視点を持つことだと私は感じます。

飾られた絵を見て子どもが誇らしげな顔をする瞬間、その絵を眺めながら家族の会話が弾む時間、そして、ふとした時に昔の絵を見つけて懐かしい気持ちに浸るひととき。

これらすべてが、子どもの絵を飾ることから生まれる、かけがえのない価値なのではないでしょうか。

この記事でご紹介したアイデアが、あなたとあなたのご家族にとって、子どもの絵の飾り方をより自由に、より楽しく考えるためのヒントとなれば、私にとってこれ以上の喜びはありません。

難しく考えずに、まずは小さなスペースから、お気に入りの一枚を飾ることから始めてみてください。

そこからきっと、あなただけの素敵なアートとの暮らしが広がっていくはずです。