玄関への絵の飾り方でおしゃれな空間に!基本とコツを徹底解説

玄関のドアを開けたとき、一枚の素敵な絵が迎えてくれたら、なんだか一日がハッピーに始まりそうだと思いませんか?

こんにちは、アザミです。

私自身、元々はアートとは無縁の世界にいたのですが、一枚の絵との出会いがきっかけで、その魅力にすっかり夢中になってしまいました。

玄関への絵の飾り方って、実は奥が深いんですよね。

いざ挑戦しようとしても、どんなサイズの絵を選べばいいのか、飾る場所は壁の正面がいいのか、それとも横?

理想的な高さはどのくらいなんだろう、なんて疑問がたくさん湧いてきます。

それに、せっかくならおしゃれに見せたいし、風水も少し気になる…なんて方も多いのではないでしょうか。

特に賃貸にお住まいだと、壁に穴を開けられないという制約もありますよね。

この記事では、そんなお悩みを解決するために、玄関に飾る絵の基本的な選び方から、運気を呼び込む風水に基づいた考え方、空間を素敵に彩る色や照明のアイデア、そして意外と知らないNGポイントまで、一緒に見ていきたいと思います。

この記事を読み終える頃には、きっとあなたも自宅の玄関にアートを飾りたくなっているはずです。

さあ、一緒にアート探求の旅に出かけましょう。

この記事で分かる事、ポイント
  • 玄関に最適な絵の基本的な選び方
  • 運気を上げる風水を意識した飾り方のコツ
  • 空間に調和する絵のサイズや高さの決め方
  • 壁を傷つけずに飾れる賃貸向けのアイデア
  • 絵をより魅力的に見せる照明テクニック
  • 玄関をおしゃれに演出するためのヒント
  • 知っておきたい玄関に絵を飾る際のNG例

 

目次

印象が決まる玄関への絵の飾り方の基本

この章のポイント
  • まずは基本となる絵の選び方を知ろう
  • 運気を意識した風水のポイントとは?
  • 空間のバランスを決める絵のサイズ選び
  • 飾る場所はどこがベストポジション?
  • 人の目線を意識した理想的な高さの決め方

まずは基本となる絵の選び方を知ろう

玄関に絵を一枚飾るだけで、その空間の印象はがらりと変わりますよね。

でも、「どんな絵を選んだらいいの?」と、最初のステップで悩んでしまう方は少なくないのではないでしょうか。

私がアートを探求し始めた頃も、まさにそうでした。

たくさんの作品を前にして、どれが自分の家に合うのか分からなくなってしまった経験があります。

だからこそ、ここでは難しい理屈は一旦置いておいて、誰でも始められる絵の選び方の基本を一緒に見ていきましょう。

私が思うに、最も大切なのは「自分が心から好きだと思える絵を選ぶこと」です。

玄関は毎日通る場所ですから、見るたびに心が安らいだり、元気が出たりするような、あなたにとってポジティブな気持ちにさせてくれる一枚が一番ですよね。

とはいえ、いくつかポイントを押さえておくと、より空間に馴染むお気に入りの一枚を見つけやすくなります。

玄関のテイストに合わせる

まず考えてみたいのが、ご自宅の玄関がどんな雰囲気か、ということです。

例えば、白を基調としたシンプルでモダンな玄関なら、幾何学模様の抽象画や、モノクロの写真アートなどがしっくりくるかもしれません。

木のぬくもりがあるナチュラルなテイストの玄関であれば、植物を描いたボタニカルアートや、穏やかな風景画が優しい雰囲気をプラスしてくれます。

クラシックで重厚な雰囲気の玄関には、油絵の質感が感じられるような伝統的な絵画も素敵ですね。

このように、玄関全体のインテリアと絵のスタイルを合わせることで、統一感が生まれて洗練された印象になります。

もし、どんなテイストか分からなければ、玄関にある靴箱やドア、床の色などをヒントにしてみるのがおすすめです。

色で選んでみる

色選びも、絵の印象を大きく左右する重要なポイントです。

空間に馴染ませたい場合は、壁紙やインテリアに使われている色と近いトーンの絵を選ぶと、まとまりのある落ち着いた雰囲気になります。

例えば、ベージュの壁なら、アースカラーを基調とした絵を選ぶ、といった具合です。

一方で、玄関をパッと明るく、印象的な空間にしたい場合は、アクセントカラーになるような鮮やかな色の絵を選んでみるのも面白い試みです。

シンプルな空間に、あえてビビッドな色のアートを一点投入することで、そこがフォーカルポイント(視線が集中する場所)になり、空間全体が引き締まって見えます。

このとき、絵の中の一色と、クッションや小物などの色をリンクさせると、さらにおしゃれ度がアップするテクニックもあります。

テーマやモチーフからインスピレーションを得る

どんな絵がいいか迷ったら、絵のテーマや描かれているモチーフから選ぶのも一つの方法です。

例えば、穏やかな気持ちで一日を始めたいなら、静かな湖畔の風景画や、優しい光が描かれた作品が良いかもしれません。

自然が好きなら、生命力あふれる植物や花の絵、動物の絵なども良いでしょう。

旅が好きなら、思い出の地の風景画や、行ってみたい国の写真アートを飾るのも夢が膨らみますね。

抽象画は、具体的な形がないからこそ、見る人の気持ちや想像力を掻き立ててくれます。

「この形は何に見えるかな?」「この色からはどんな感情が伝わってくるかな?」と、日々新しい発見があるかもしれません。

難しく考えずに、ぱっと見て「好き」「心地よい」と感じるモチーフやテーマを直感で選んでみるのが、お気に入りの一枚に出会う近道だと私は思います。

最終的には、これらのポイントを参考にしつつも、あなたの心がときめくかどうかを一番大切にしてください。

あなただけの特別な一枚が、きっと素敵な玄関を演出してくれるはずです。

運気を意識した風水のポイントとは?

玄関に絵を飾るなら、少しだけ「運気」を意識してみたい、と考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。

風水と聞くと、なんだか難しそうに感じるかもしれませんが、実は私たちの生活に心地よさをもたらすための知恵のようなものだと私は捉えています。

玄関は「気」の入り口と言われ、家全体の運気を左右する非常に重要な場所とされています。

だからこそ、ここに飾る絵が、良いエネルギーを呼び込む手助けをしてくれると考えると、なんだかワクワクしませんか?

ここでは、風水の観点から見た玄関への絵の飾り方のポイントを、分かりやすくご紹介します。

明るくポジティブな印象の絵を選ぶ

まず、風水の基本として最も大切なのは、玄関を明るく保つことです。

そのため、飾る絵も見ていて気持ちが明るくなるような、ポジティブなエネルギーを感じるものがおすすめです。

例えば、朝日が昇る風景画や、満開の花々、生き生きとした植物の絵などは、生命力や発展の象徴とされ、良い運気を運んでくると言われています。

逆に、暗い印象の絵、例えば、寂しげな冬の風景や、枯れた植物、悲しい表情の人物画などは、玄関の気を沈ませてしまう可能性があるため、避けた方が良いとされています。

絵を選ぶときは、「この絵を見ると、どんな気持ちになるかな?」と自問自答してみると良いでしょう。

運気アップにおすすめのモチーフ

風水では、モチーフごとに持つ意味が異なると考えられています。

玄関に飾ることで、特に良い影響を与えてくれるとされるモチーフをいくつか見ていきましょう。

  • 風景画: 特に山や川、森など、雄大な自然を描いたものは、気の流れを安定させ、家庭に安らぎをもたらすと言われます。穏やかな風景は、人間関係の円満にも繋がるとされています。
  • 植物の絵: 成長や発展の象徴である植物は、仕事運や勉強運を高めたいときにおすすめです。特に、上へ上へと伸びていく姿が描かれた絵は、運気の上昇を助けてくれるでしょう。
  • 花の絵: 花は美しさや人気運の象徴です。人との良いご縁を結びたい、家庭内を明るくしたいという場合にぴったりです。飾る方角によっても意味合いが変わってきます。
  • 果物の絵: 実りや豊かさを象徴する果物、特に桃やザクロなどは、金運や子宝運アップに繋がると言われています。
  • 動物の絵: モチーフによって意味は様々ですが、例えば、夫婦円満の象徴である鳥のつがい、幸運を運ぶとされる馬(特に馬蹄)などが人気です。

これらのモチーフを参考に、ご自身が望む運気に合わせて絵を選んでみるのも楽しいかもしれませんね。

方角と色の関係を意識する

風水では方角と色の組み合わせも重要視されます。

玄関の向きに合わせて絵の色やモチーフを選ぶことで、さらに運気を高めることができると言われています。

ここでは簡単な例を表にまとめてみました。

玄関の方角 相性の良い色 おすすめのモチーフ 期待できる運気
青、緑、水色 若木、朝日、川 仕事運、発展運
西 黄色、金、白 湖、果物、花 金運、商売運
赤、紫、緑 太陽、森林、鳥 人気運、芸術運
ピンク、オレンジ、白 海、湖、静物画 恋愛運、金運

もちろん、これはあくまで一般的な考え方の一つです。

厳密に守らなければならない、というわけではありません。

風水の知識は、絵を選ぶ際の楽しいヒントとして、気軽に取り入れてみるのが良いと私は思います。

最も大切なのは、先ほどもお伝えしたように、あなた自身がその絵を好きで、心地よいと感じることです。

そのポジティブな気持ちこそが、何よりの幸運を呼び込む力になるのではないでしょうか。

空間のバランスを決める絵のサイズ選び

お気に入りの一枚を見つけたら、次に考えたいのが「どのくらいのサイズの絵を飾るか」ということです。

絵のサイズは、空間のバランスを左右する非常に重要な要素です。

大きすぎると圧迫感が出てしまいますし、逆に小さすぎると壁に対して寂しい印象になってしまうこともあります。

私も以前、デザインが気に入って購入したアートが、実際に壁に飾ってみると想像以上に小さく感じて、少しがっかりした経験があります。

ここでは、そんな失敗を避けるために、玄関の空間に合った絵のサイズの選び方について、具体的なポイントを一緒に探っていきましょう。

「黄金比」を参考にしてみる

サイズ選びの際に、とても参考になるのが「黄金比」という考え方です。

これは、人が最も美しいと感じる比率のことで、アートやデザインの世界で古くから用いられてきました。

具体的には、絵を飾る壁面の横幅に対して、絵の横幅が60%(約3分の2)程度になるのが理想的とされています。

例えば、飾ろうとしている壁の幅が150cmなら、その60%である90cm程度の横幅の絵を選ぶと、バランスが良く見える、ということです。

もちろん、これはあくまで目安の一つです。

「絶対にこのサイズでなければダメ」というわけではありませんので、難しく考えすぎずに、「このくらいのバランスが綺麗に見えるんだな」というガイドラインとして捉えてみてください。

メジャーで壁の幅を測り、電卓で計算してみるだけで、ぐっと絵を選びやすくなりますよ。

家具とのバランスを考える

玄関に下駄箱やコンソールテーブル、ベンチなどの家具がある場合は、その家具とのバランスを考えてサイズを選ぶことが大切です。

家具の上に絵を飾る場合、一般的には家具の横幅の3分の2から4分の3程度のサイズの絵を選ぶと、すっきりとまとまります。

例えば、幅が120cmのコンソールテーブルの上なら、80cmから90cmくらいの幅の絵がバランス良く見えるでしょう。

絵が家具よりも大きいと、頭でっかちな印象になってしまうので注意が必要です。

また、家具と絵の間には、15cmから20cm程度の空間を空けると、窮屈に見えず、それぞれの存在感が引き立ちます。

複数の絵を飾る場合のサイズ感

一枚だけでなく、複数の小さな絵を組み合わせて飾る「ギャラリーウォール」も、とてもおしゃれで個性を表現できる飾り方ですよね。

この場合、いくつかのポイントがあります。

  1. 全体を一つの大きな絵と見なす: 複数の絵を飾るときも、全体を一つの塊として捉え、先ほどの「黄金比」を意識すると、まとまりが出ます。飾る範囲全体の横幅が、壁の幅の60%程度になるようにレイアウトしてみましょう。
  2. フレームを統一する: 絵のスタイルがバラバラでも、フレームの色や素材を統一するだけで、不思議と一体感が生まれます。
  3. 間隔を揃える: 絵と絵の間隔を均等に(例えば5cmから10cm程度)空けることで、リズムが生まれて美しく見えます。

複数の絵を飾る際は、床に一度並べてみて、全体のバランスを確認してから壁に設置するのがおすすめです。

新聞紙などを絵と同じサイズに切って、壁にマスキングテープで貼り、シミュレーションしてみるのも失敗が少ない良い方法ですよ。

サイズ選びは少し難しく感じるかもしれませんが、これらのポイントをヒントに、あなたの玄関にぴったりの一枚を見つけてくださいね。

飾る場所はどこがベストポジション?

絵のサイズが決まったら、次はいよいよ「どこに飾るか」という場所選びです。

玄関といっても、ドアを開けて正面の壁、横の壁、下駄箱の上など、飾れる場所はいくつか考えられますよね。

実は、飾る場所によって、絵が与える印象や空間全体の雰囲気も変わってきます。

ここでは、それぞれの場所の特徴と、どんな効果が期待できるのかを一緒に考えてみましょう。

あなたのお家の玄関に、ぴったりのベストポジションを見つけるヒントになれば嬉しいです。

ドアの正面の壁:第一印象を決める主役の場所に

玄関のドアを開けたときに、真っ先に目に入る正面の壁は、まさにその家の「顔」とも言える場所です。

ここに絵を飾ると、訪問者に強い印象を与え、空間全体に華やかさや世界観をもたらすことができます。

お気に入りの一枚や、家の象徴としたいような特別な絵を飾るのに最も適した場所と言えるかもしれませんね。

風水の観点からも、正面の壁に明るく良いエネルギーを持つ絵を飾ることは、家全体に良い気を招き入れる効果があると言われています。

ただし、注意点もあります。

もし玄関が狭い場合、正面の壁に大きな絵を飾ると圧迫感が出てしまう可能性があります。

その場合は、少し小さめの絵を選んだり、奥行きを感じさせるような風景画を選んだりすると、空間を広く見せる効果が期待できます。

横の壁:さりげなくアートを楽しむ空間に

玄関を入って横の壁(廊下へと続く壁など)は、視線が自然に流れる場所です。

ここに絵を飾ると、正面の壁ほど主張は強くありませんが、空間に彩りと奥行きを与え、さりげないおしゃれさを演出することができます。

複数の小さな絵をリズミカルに並べて、ギャラリーのように楽しむのにも向いていますね。

季節ごとに絵を架け替えて、日々の暮らしの中での変化を楽しむのも素敵です。

横の壁に飾る場合は、人の動線を邪魔しないように、出っ張りの少ない薄いフレームを選ぶなどの配慮をすると良いでしょう。

また、廊下へと視線を誘導するような、横長の絵を飾るのも面白い効果があります。

下駄箱やコンソールテーブルの上:小物とのコーディネートを楽しむ

壁に穴を開けたくない場合や、もっと気軽にアートを取り入れたい場合に最適なのが、下駄箱やコンソールテーブルの上に絵を立てかけて飾る方法です。

この方法の魅力は、何と言っても小物とのコーディネートを自由に楽しめることでしょう。

例えば、絵の前に小さな観葉植物を置いたり、お気に入りのオブジェや鍵置き、フレグランスディフューザーなどを並べたりすることで、あなただけの特別なディスプレイスペースを作り上げることができます。

絵の色と小物の色を合わせたり、季節に合わせて小物を変えたりと、アレンジの幅は無限大です。

絵を直接壁にかけるよりもカジュアルな印象になり、親しみやすい雰囲気の玄関になります。

どこに飾るか迷ったら、まずはこの方法から試してみるのも良いかもしれませんね。

最終的にどの場所を選ぶかは、あなたの玄関のつくりや、どんな雰囲気にしたいかによって決まります。

実際に絵を持って家中を歩き回り、「ここかな?」「あっちかな?」と、鏡を見るように合わせてみる時間も、また楽しいものですよ。

人の目線を意識した理想的な高さの決め方

さあ、飾る場所も決まりました。

最後の仕上げは、絵を飾る「高さ」です。

この高さが、実は絵の見え方や空間全体のバランスに、とても大きな影響を与えることをご存知でしたか?

高すぎると見上げることになって首が疲れてしまいますし、低すぎると目立たず、家具に隠れてしまうこともあります。

せっかくのお気に入りの絵ですから、一番美しく見える高さに飾りたいですよね。

ここでは、誰でも簡単に実践できる、理想的な高さを決めるためのコツをご紹介します。

基本は「目線の高さ」に合わせる

絵を飾る高さの最も基本的なルールは、「絵の中心が、人の目線の高さにくるようにする」ということです。

美術館やギャラリーでも、このルールに基づいて作品が展示されていることがほとんどです。

一般的に、日本人の平均的な目線の高さは、床から140cm~150cmあたりと言われています。

ですので、絵の中心がこの範囲に収まるように設置すると、多くの人にとって自然で、最も見やすい高さになります。

「絵の中心」が分かりにくい場合は、絵の縦の長さを測り、その半分の位置を印しておくと簡単です。

例えば、縦が60cmの絵なら、上から30cmの位置が中心ですね。

この中心点が、床から140cm~150cmの高さになるように調整するだけです。

とてもシンプルですが、これだけで驚くほど絵が空間に馴染むので、ぜひ試してみてください。

家具との関係性で高さを調整する

下駄箱やコンソールテーブルなど、家具の上に絵を飾る場合は、少し考え方が変わります。

この場合は、家具との一体感を出すことが大切です。

目安としては、家具の天板から絵の下のラインまでを、15cm~30cmほど空けると、バランスが良く見えます。

この空間が狭すぎると窮屈な印象になり、空きすぎると絵と家具が分離して見えてしまい、まとまりのない印象になってしまいます。

この「間の空間」を意識するだけで、プロのようなディスプレイに近づけることができますよ。

また、ソファの上に飾る場合なども同様の考え方が使えます。

複数の絵を飾る際の高さの揃え方

複数の絵を並べて飾る場合は、高さの基準をどこに揃えるかで印象が変わります。

いくつか代表的な方法があります。

  • センターラインを揃える: 最も一般的で、安定感のある方法です。大きさの違う絵を並べる場合でも、それぞれの絵の中心線を同じ高さ(例えば床から150cm)に揃えることで、全体として統一感が生まれます。
  • 上のラインを揃える: 絵の上辺を一直線に揃える方法です。すっきりとしてモダンな印象を与えます。
  • 下のラインを揃える: 絵の下辺を一直線に揃える方法です。床や家具のラインと並行になるため、落ち着いた安定感のある印象になります。

どの方法を選ぶかは、飾りたい絵の組み合わせや、目指す雰囲気によって決まります。

色々な並べ方を床の上で試してみて、一番しっくりくる配置を見つけるのが良いでしょう。

高さを決める作業は、最後の微調整です。

焦らずに、可能であれば誰かに絵を持ってもらって、少し離れた場所から眺めて最終決定するのがおすすめです。

ぴったりの高さに飾られた絵は、きっとあなたの玄関を、より一層素敵な空間にしてくれるはずです。

 

センスが光る玄関への絵の飾り方の応用

この章のポイント
  • 壁を傷つけない賃貸でもできる飾り方
  • 絵を引き立てる照明テクニック
  • よりおしゃれな空間を演出するコツ
  • 玄関に飾るときに避けたいNGなこと
  • 心地よい空間を作るための玄関への絵の飾り方

壁を傷つけない賃貸でもできる飾り方

「玄関に絵を飾りたいけれど、賃貸だから壁に釘やネジで穴を開けられない…」と、諦めてしまっている方はいらっしゃいませんか?

実は、私も以前はそう思っていました。

壁を傷つけることに抵抗があり、アートを飾ることを躊躇していた時期があります。

でも、探してみると、今の時代には本当に便利なアイテムがたくさんあるんですよね。

ここでは、賃貸住宅にお住まいの方でも、安心して玄関への絵の飾り方を楽しめる、壁を傷つけないアイデアをいくつかご紹介したいと思います。

これを知れば、きっとあなたもすぐにでも試したくなるはずです。

貼って剥がせるフックやテープを活用する

最近の粘着フックやテープの進化には、目を見張るものがあります。

中でも、壁を傷つけずに使えて、不要になったら綺麗に剥がせるタイプの製品は、賃貸暮らしの強い味方です。

代表的なものに、3M社の「コマンドフック」や「コマンドタブ」があります。

これらは、画鋲の穴よりも小さな穴で済むものや、粘着テープで固定するタイプなど、様々な種類が展開されています。

軽いフレームの絵であれば、これらの製品で十分に固定することが可能です。

製品によって耐荷重(どれくらいの重さまで支えられるか)が異なるので、飾りたい絵の重さを事前に確認し、対応する製品を選ぶことが非常に重要です。

また、壁紙の種類によっては粘着テープが付きにくい、または剥がす際に傷つけてしまう可能性もゼロではないため、目立たない場所で試してから使用することをおすすめします。

ピクチャーレールを設置する

もし、お部屋にピクチャーレールが備え付けられている場合は、ぜひ活用しましょう。

ピクチャーレールは、天井や壁の上部に取り付けられたレールのことで、フックの付いたワイヤーを吊るし、絵を好きな高さに飾ることができる優れものです。

これなら壁に直接傷をつけることなく、絵の位置や高さを自由自在に変えられます。

もし備え付けられていなくても、最近ではホッチキスで簡単に取り付けられる、石膏ボード壁専用のピクチャーレールも販売されています。

ホッチキスの針の穴は非常に小さく、抜いた後もほとんど目立たないため、賃貸でも許可されやすい方法の一つです。

初期投資は少し必要ですが、複数の絵を飾りたい方や、頻繁に模様替えを楽しみたい方にとっては、非常に価値のある選択肢だと思います。

立てかける・置くという発想

壁にかけることだけが、絵を飾る方法ではありません。

下駄箱やコンソールテーブル、スツールなどの上に、さりげなく立てかけるだけでも、とてもおしゃれな雰囲気を演出できます。

この方法の最大のメリットは、何と言ってもその手軽さです。

気分によって飾る絵を変えたり、場所を移動させたりするのも簡単です。

小さなイーゼル(画架)を使って飾るのも、アトリエのような雰囲気が出て素敵ですね。

床に直接、大きめの絵を立てかけるスタイルも、海外のインテリア雑誌などでよく見かけるこなれたテクニックです。

ただし、玄関は人の出入りが激しい場所なので、倒れてこないように安定した場所に置く、滑り止めのマットを敷くなどの工夫をすると安心です。

これらの方法を組み合わせることで、賃貸でもアートを飾る可能性は無限に広がります。

「できない」と諦める前に、ぜひこれらのアイデアを試してみてください。

絵を引き立てる照明テクニック

お気に入りの絵を、ぴったりの場所に飾ることができたら、それだけでもう満足…かもしれません。

ですが、もう一歩進んで、その絵をさらに魅力的に見せるための「魔法」があるとしたら、試してみたくありませんか?

その魔法こそが、「照明」です。

夜、家に帰ってきたとき、照明に照らされた一枚の絵がふわりと浮かび上がって見えたら、それはもう小さな美術館のようです。

光を当てるだけで、絵の色はより鮮やかに見え、描かれた世界の奥行きや質感がぐっと増して感じられます。

ここでは、難しく考えずに始められる、絵を引き立てる照明のテクニックを一緒に見ていきましょう。

スポットライトで主役にする

絵を照らすための最も効果的な方法が、スポットライトを使うことです。

スポットライトは、光を特定の範囲に集中させることができるので、絵だけをドラマチックに照らし出し、空間の主役として際立たせることができます。

天井にダクトレールがあれば、好きな位置にスポットライトを取り付けて、角度を調整するだけで簡単に実現できます。

ダクトレールがない場合でも、コンセント式のクリップライトやフロアライト型のスポットライトを使えば、手軽に試すことが可能です。

光を当てる角度は、絵の正面から斜め30度くらいの位置から照らすのが理想的とされています。

真上から照らすと絵の下に影ができてしまい、真正面からだと光が反射して見えにくくなることがあるからです。

光の色(色温度)を選ぶ

照明の光には、オレンジがかった暖かい色の「電球色」や、太陽光に近い自然な色の「昼白色」、青みがかったすっきりした色の「昼光色」など、様々な色温度があります。

この光の色によっても、絵の印象は大きく変わります。

  • 電球色: 暖かみがあり、リラックスした雰囲気を演出します。油絵やクラシックな絵画など、落ち着いた雰囲気の作品と相性が良いです。
  • 昼白色・温白色: 自然な色合いで、絵本来の色を忠実に再現してくれます。写真アートや、色彩豊かな現代アートなど、色を正確に見せたい場合に適しています。
  • 昼光色: クールでシャープな印象を与えます。モノクロ写真や、スタイリッシュな抽象画などを引き立てます。

どの色が良いか迷ったら、まずは画家がその絵を描いたであろう光に近い、昼白色から試してみるのが良いかもしれません。

最近では、光の色をリモコンで調整できるLED電球も多くあるので、絵に合わせて色を変えてみるのも楽しいですよ。

照明選びの注意点

絵を照明で照らす際には、いくつか注意したい点があります。

一つは、熱をあまり発しないLED電球を選ぶことです。

白熱電球などの熱を持つ照明は、長時間当て続けると絵の色褪せや劣化の原因になってしまいます。

また、紫外線も絵にとっては大敵です。

その点、LED電球は熱も紫外線もほとんど放出しないため、アート作品を照らすのに非常に適しています。

もう一つは、光の強さです。

光が強すぎると、目が疲れてしまったり、絵の具の質感が飛んでのっぺりと見えてしまったりすることがあります。

調光機能(明るさを調整できる機能)付きの照明を選ぶと、最適な明るさに調整できるのでおすすめです。

照明一つで、見慣れた絵が全く新しい表情を見せてくれることもあります。

ぜひ、光の演出を楽しんで、あなただけのギャラリー空間を創り上げてみてください。

よりおしゃれな空間を演出するコツ

基本的な飾り方をマスターしたら、次はあなたのセンスを少しプラスして、もっとおしゃれで個性的な玄関を目指してみませんか?

アートを飾る楽しみは、ただ絵を壁にかけるだけでなく、その周りの空間全体をどうデザインしていくか、という点にもあると私は感じています。

ここでは、いつもの玄関をワンランクアップさせる、いくつかの簡単なコツをご紹介します。

難しいテクニックは必要ありません。

ちょっとした工夫で、空間はぐっと洗練されますよ。

フレーム(額縁)にこだわる

絵そのものが主役であることは間違いありませんが、その魅力を最大限に引き出してくれる名脇役が「フレーム(額縁)」です。

フレームは、いわば絵の洋服のようなもの。

どんな服を着せるかで、絵の印象は大きく変わります。

例えば、シンプルなポスターでも、重厚感のあるアンティーク調のフレームに入れれば、クラシックなアート作品のような風格が出ます。

逆に、伝統的な日本画を、細くてモダンな金属製のフレームに合わせると、現代的なインテリアにも馴染むスタイリッシュな印象に変わります。

フレームの色や素材、太さ、デザインを変えるだけで、絵の可能性は無限に広がるのです。

もし、どんなフレームを選べばいいか迷ったら、絵の中に使われている色の一つをフレームの色とリンクさせる、という方法があります。

例えば、絵の中のアクセントカラーが青なら、青いフレームを選ぶ、といった具合です。

これにより、絵とフレームに一体感が生まれ、全体としてまとまりのある印象になります。

小物と組み合わせて世界観を作る

絵を単体で飾るだけでなく、その周りに小物を配置することで、より深みのある世界観を演出することができます。

これは特に、下駄箱やコンソールテーブルの上に絵を立てかける場合に有効なテクニックです。

  1. 植物を添える: 絵の横に小さな観葉植物や一輪挿しを置くだけで、空間に生命感と瑞々しさが生まれます。ボタニカルアートの横に本物のグリーンを置く、なんていうのも素敵ですね。
  2. オブジェを置く: 絵のテーマや色と関連するような、お気に入りのオブジェを一緒に飾ってみましょう。例えば、海の絵の隣に、拾ってきた貝殻や流木を置くなど、物語性を感じさせるディスプレイが作れます。
  3. 高さの違うものを組み合わせる: 絵と小物、すべてが同じ高さだと単調に見えてしまいがちです。本を数冊重ねてその上に小さなオブジェを置くなど、高低差をつけることで、リズミカルでバランスの良いディスプレイになります。

季節や気分で絵を入れ替える

玄関をおしゃれに保つ秘訣の一つは、「変化を楽しむ」ことかもしれません。

ずっと同じ絵を飾っておくのも良いですが、季節に合わせて絵を入れ替えるだけで、玄関の雰囲気は新鮮に保たれ、暮らしに彩りが生まれます。

春は桜や花々の絵、夏は海や新緑の絵、秋は紅葉や果物の絵、冬は雪景色や暖色系の抽象画…というように、季節の移ろいをアートで表現するのです。

大掛かりな模様替えをしなくても、絵を一枚変えるだけで、気分は大きく変わります。

高価な原画でなくても、手頃な価格のポスターやアートプリントなら、気軽にコレクションを増やしていくことができますよね。

これらのコツは、どれもすぐに試せるものばかりです。

ぜひ、実験するような気持ちで、あなただけの「好き」を詰め込んだ玄関作りを楽しんでみてください。

玄関に飾るときに避けたいNGなこと

これまで、玄関を素敵に彩るための様々な飾り方について見てきました。

しかし、一方で「これはできれば避けた方が良いかもしれない」という、いくつかの注意点も存在します。

もちろん、アートの楽しみ方は自由ですし、最終的にはご自身の感性を大切にしていただくのが一番です。

ただ、これからお話しするポイントを知っておくことで、後から「なんだかイメージと違ったな…」と感じるような、ちょっとした失敗を防ぐことができるかもしれません。

ここでは、玄関への絵の飾り方における、一般的なNG例をいくつか探っていきましょう。

家族写真や個人の強いポートレート

玄関に家族の写真を飾って、温かい雰囲気にしたいと考える方は多いかもしれません。

ですが、風水の観点では、玄関に人物、特に家族の顔がはっきりと写った写真を飾るのは、あまりおすすめされていません。

玄関は良い気も悪い気も入ってくる場所なので、そこに住む人の顔写真を置くと、外からの悪い気の影響を直接受けてしまう可能性がある、と考えるためです。

また、訪問者の中には、家族写真があると「じっくり見るべきか、見ないふりをするべきか」と、少し気まずく感じてしまう人もいるかもしれません。

もちろん、これは一つの考え方です。

どうしても飾りたい場合は、玄関を入ってすぐ正面ではなく、少し横の壁などにさりげなく飾るのが良いかもしれませんね。

暗すぎる、またはネガティブな印象の絵

これは風水のセクションでも少し触れましたが、玄関の気を明るく保つためには、暗い印象やネガティブな感情を想起させる絵は避けた方が無難です。

例えば、色合いが全体的に暗い絵、悲しげなモチーフ、争いや戦いを描いたものなどは、家の第一印象を暗くしてしまう可能性があります。

アートには様々な表現がありますが、家の「顔」である玄関には、やはり見る人の心を明るく、穏やかにしてくれるような作品がふさわしいと言えるでしょう。

直射日光や湿気は絵の大敵

これは美観というよりは、絵を長持ちさせるための重要なポイントです。

絵画、特に水彩画や版画、写真は、直射日光に含まれる紫外線に長時間当たると、色が褪せてしまったり、紙が劣化したりする原因になります。

もし、どうしても日当たりの良い場所にしか飾れない場合は、UVカット機能のあるアクリル板が入ったフレームを選ぶことを強くおすすめします。

また、湿気も絵にとっては良くありません。

湿気が多いと、紙が波打ったり、カビが発生したりする原因となります。

特に梅雨の時期などは、玄関の換気を心がけることが大切です。

サイズや高さのアンバランス

これまでにもお話ししてきたように、空間に対して絵が大きすぎたり、小さすぎたりすると、バランスが悪く見えてしまいます。

「まあ、いいか」と思って飾ってしまうと、毎日見るたびに、その違和感が気になってしまうかもしれません。

同様に、飾る高さも重要です。

高すぎて見上げるような位置や、低すぎて屈まないと見えないような位置では、せっかくの絵を心地よく鑑賞することができません。

飾る前に、一度壁に当ててみて、少し離れた場所からバランスを確認する、という一手間を惜しまないことが、満足のいく仕上がりに繋がります。

これらのNG例は、あくまで一般的なガイドラインです。

一番大切なのは、あなたがその空間を心地よいと感じるかどうかです。

これらの知識をヒントにしつつ、あなたらしい素敵な玄関を創り上げてくださいね。

心地よい空間を作るための玄関への絵の飾り方

さて、ここまで玄関への絵の飾り方について、基本的な選び方から、風水、サイズや高さ、そして応用編のテクニックまで、様々な角度から一緒に探求してきました。

たくさんの情報があって、少し頭が混乱してしまったかもしれませんね。

でも、私がこの探求の旅を通じて、最終的にいつもたどり着く結論は、とてもシンプルなものです。

それは、「ルール以上に、あなたの『好き』という気持ちを大切にすること」です。

風水の知識も、黄金比の理論も、おしゃれに見せるテクニックも、すべてはあなたがよりアートを楽しむためのヒントであり、ツールにすぎません。

それらは、あなたの選択を助けてくれる心強い味方ですが、あなたを縛るための規則ではないのです。

初めて一枚の抽象画に心を奪われたとき、私はその絵の作者も、描かれた背景も、美術史的な価値も何も知りませんでした。

ただ、その色と形が、私の心に何かを強く訴えかけてきたのです。

その「理屈抜きの感動」こそが、アートを楽しむ原点なのだと、今でも信じています。

玄関は、あなたが外の世界から「ただいま」と帰ってくる場所であり、大切な家族や友人を「おかえり」と迎える場所です。

そんな特別な空間に飾る一枚だからこそ、専門家の評価や他人の意見よりも、あなた自身が見るたびに心が温かくなったり、元気が出たり、ほっと一息つけたりするような、パーソナルな一枚を選んでほしいのです。

今回ご紹介した様々なヒントを参考にしながら、ぜひ、あなただけの心地よい空間を作るための玄関への絵の飾り方を見つけてください。

もしかしたら、その過程で少し失敗したり、イメージと違ったりすることもあるかもしれません。

でも、それもまた、アートと共に暮らす楽しみの一つです。

試行錯誤しながら、あなたの玄関が、世界で一つだけの特別なアートギャラリーになっていく。

そう考えると、なんだかとてもワクワクしませんか?

この記事が、あなたの新たなアート探求の第一歩となることを、心から願っています。

この記事のまとめ
  • 玄関への絵の飾り方の基本は自分の好きな絵を選ぶこと
  • 玄関のインテリアテイストに合う絵を選ぶと統一感が出る
  • 風水では玄関は気の入り口とされ明るい絵が推奨される
  • 運気アップには風景画や植物などポジティブなモチーフが良い
  • 絵のサイズは壁の横幅の60%程度が黄金比とされる
  • 家具の上に飾る際は家具の幅の3分の2程度のサイズが目安
  • 絵を飾る理想的な高さは絵の中心が目線の高さになること
  • 賃貸では貼って剥がせるフックやピクチャーレールが便利
  • 絵を下駄箱の上などに立てかける飾り方も手軽でおしゃれ
  • 照明はスポットライトで照らすと絵が引き立つ
  • 光の色は暖色の電球色や自然な昼白色など絵に合わせて選ぶ
  • 絵の劣化を防ぐため照明は熱や紫外線が少ないLEDが望ましい
  • フレームにこだわることで絵の印象を大きく変えられる
  • 小物や植物と組み合わせるとよりおしゃれな空間になる
  • 季節ごとに絵を入れ替えると暮らしに変化と彩りが生まれる
  • 玄関に家族写真や暗い印象の絵を飾るのは避けた方が無難
  • 直射日光や湿気は絵を傷める原因になるため注意が必要
  • 最終的にはルールより自分の心地よさを優先することが大切

 

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